2012年6月10日日曜日

印刷用紙のプリンタ適性について2

先日印刷用紙のプリンタ適性について説明しましたが、印刷用紙にもまだイロイロ有りますので、説明したいと思います。

先日説明した通りで一般印刷用紙は大きく塗工紙と非塗工紙に分けられ、非塗工紙はインクジェットとレーザープリンタ両方に使用可能ですが、塗工紙は基本的にはインクジェットプリンタでは使えません。インクが流れてしまいます。

塗工紙はレーザープリンタでは使用可能な場合が多いですが、紙をさばき空気を入れ重走を防ぐことと、湿気を避け火ぶくれ(ブリスター現象)を防ぐことが必要です。

塗工紙にはイロイロな種類がありますが、コーティング剤は大体一緒で、コーティングの量によって微塗工紙、軽量コート紙、コート紙、アート紙にぶんるいされます。
また、コーティングの表面がマット面ならばマットコート紙、グロス面ならばコート紙、鏡面のように高平滑ならばキャスト紙に分類されます。
マットコート紙は比較的レーザープリンタ適性が良く、重走や火ぶくれ現象が少ないですが、コート紙とキャスト紙は注意が必要です。

上質紙のような非塗工紙で市場で入手できる紙のプリンタ適性ですが、色上質紙はほぼ上質紙と同様と考えて良いと思います。ワラ半紙として使われている更紙は紙が薄くて走行性に難があると思います。

ファンシーペーパーも非塗工紙なのでプリンタ適性がありますが、表面の凹凸がキツイ紙はレーザープリンタではトナーが綺麗にのりません。
ファンシーペーパーは紙そのものにデザイン性が有りますので、文字や簡単なイラストでメニューや案内状などを見栄え良く作ることが出来ます。

非塗工紙としては、和紙もその範疇に加えられると思われます。和紙は薄い物が多く走行性に難がある物も多いのですが、プリンタ用としてうたわれていれば問題ないと思います。ただ、ほとんどの和紙はインク耐水性が無いので注意が必要です。

いずれにしろ一般紙をプリンタで使用する場合は、コピー用紙や上質紙以外は、テストしてからの使用をお勧めいたします。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

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