2015年3月24日火曜日

インクジェットプリンタ用透明フィルムについて

インクジェットプリンタに使用できる透明フィルムについて説明したいと思います。

昨年暮にユニオンケミカーがインクジェットメディアからの撤退を表明してから、他社に無い透明フィルムがすぐに完売となり、多くの販売業者やユーザーが、品質の良いインクジェットプリンタ用の透明フィルムを探しています。

インクジェットプリンタやレーザープリンタは紙の有無をセンサーで感知するタイプがあります。
完全な透明フィルムだと多くのプリンタが紙が無いと判断してしまい、動作しない物が多くあります。

紙が有ると検知させるために、透明フィルムに紙などを疑似的に接着させ、印刷後に剥がすタイプや、完全に透明ではなく、わずかに白濁させてセンサーに検知させるようにした物があります。

紙などを疑似的に接着させたタイプは、撤退したユニオンケミカー製品がそうでしたが、他には和紙のイシカワ製品が紙を疑似的に接着しています。
今は 914mm幅しか生産しておりませんが、社長に相談して4月に 610mm と 1118mm 幅を生産してもらえるようにしました。
私が今年から始めるオリジナルネットショップの主力製品にしたいと思います。

センサーで感知するタイプでなければ、東洋紡や桜井にもあります。 センサーで感知するタイプのプリンタでもセンサーをテープなどでふさいでしまえば使用できるようですが、お勧めはしません。

やや白濁したタイプの透明フィルムはピクトリコ製品になります。
製版フィルムなどに使用するのでしたら全く問題ないと思いますが、ガラスなどの窓装飾に使用するには向かないと思います。

各社の透明フィルムはこちらのページから全てご覧いただけます。

ところで、何故和紙のイシカワでクリアフィルムなのかと聞かれるのですが、石川社長は大変なアイデアと技術を持っており、和紙の表面性を残したままでインクジェット適性のある和紙を作るために、透明で表面性を変えないインクジェット用コーティング剤を開発しました。
そのコーティング剤が透明フィルムをクリアなままでインクジェット用に仕上げられるのです。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿