2013年5月5日日曜日

耐水紙や撥水紙について

以前にも説明したことがありますが、最近 耐水紙や撥水紙、レーザープリンタ用フィルムの問い合わせやサンプル依頼が多くなっています。
耐水紙、撥水紙、フィルムなどを紹介したページはこちらになります。

特にフィルム関連は従来の市場価格より、大幅に安く販売してしまっているようです。在庫を持たないで受注生産にしたことで在庫費用などの負担がないためです。

それは良しとして、最近の多い質問に対して分かりやすく説明したいと思います。
耐水紙とはその名の通り、水に強く濡れても破れにくい紙のことを言います。

それに対し、撥水紙は紙の表面に撥水加工したものになります。表裏に撥水剤をコーティングしているので、水をかけても水をはじいてぬれません。また、汚れも付きにくい特徴があります。
ただし、長く水と接していると少しずつ水が浸透していきます。水が浸透してしまうと普通の紙と同様に破れやすくなります。
用途としては、短期の屋外での使用や水などをこぼしてしまい易い場所での使用と考えてください。

耐水紙は屋外での使用を想定して作られた用紙です。
代表的なのが紙の両面にフィルムを貼り合わせた複合紙です。代表的な物としては、三菱化学メディア/カレカや日本製紙パピリア/オーパーMDP、中川製作所/ラミフリーなどがあります。
表面はフィルムなので手触り感はフィルムになります。フィルムですので長期に屋外に置いても耐水性があります。
アンコ部分は紙ですが水が浸透しにくい紙が使われています。浸透しにくいとはいえやはり紙ですので、水の中に長期に浸けておけば、やはり多少は浸透していきます。
屋外のPOPやポスター等の用途でしたら、雨がかかっても全く問題ありません。

別のタイプの耐水紙が、和紙のイシカワの耐水紙 タフペーパーアクアになります。この耐水紙はペット繊維とマニラ麻?の混抄紙になります。
見た目はほぼ紙で、紙同様に折ったりしやすい耐水紙です。また、紙同様水が浸み込みます。しかしながら、水が浸み込んでも強度があり簡単には破けません。
屋外で使用する地図など、折って紙のように使える用途に向いています。

また、耐水紙とは言っていませんが、こちらのページにあるレーザープリンタ用 和紙メビィウスも和紙と和紙の間にフィルムが入っており、水が浸透してもよれにくく強度も多少ある和紙になります。
インクジェットプリンタでも印刷可能ですが、染料インクの場合はインクに耐水性が無く流れてしまいます。

最後にレーザープリンタ用フィルムですが、当然ながらフィルムですので屋外使用や常に水に接している用途など、長期使用が可能です。
本来は価格が高いので、フィルムの代わりに耐水紙を使うのですが、東洋紡のクリスパーK2323を受注生産で販売したら、フィルムの方が安くなってしまいました。

今日はこんなところで・・・


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

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