2015年5月17日日曜日

インクジェット用白色フィルム&ユポのり付品の耐候性などのテストの結果

 東洋紡PETフィルム、日清紡塩ビフィルム、ユポ合成紙の粘着品を屋外に出して、耐候性を試してみました。
 
 下の写真のように植木鉢で日差しが当たる部分と当たらない部分を作って、2週間ほど屋外に出しておきました。

 右下の写真のように薄っすらと植木鉢の丸い跡がついていますが、植木鉢で隠されていた部分と日差しを受けていた部分を比較しますと、染料インクであるカラー印刷の方は明らかに日差しを受けた部分の印刷濃度が薄くなっていました。 顔料インクである黒インクに付いては濃度変化は見られませんでした。
 写真は東洋紡品ですが、日清紡品もユポもほぼ同様の結果となりました。
 また、クリアファイルに約2週間屋外で貼り付けていましたが、3社品共に強粘着のりと言っていますが、剥がしてもきれいに全く糊残りなしに剥がすことができました。
 強粘再剥離と言っても良いのではと思います。もっと長く貼っていれば違った結果になるかもしれませんが、短期使用でしたらほとんど問題ないと思います。
日清紡の塩ビグレー糊品はPETフィルムや合成紙と違って僅かながら伸縮性があるので、貼る面に小さなゴミや凹凸があっても浮き上がり難いという長所があります。
 クリップを挟んでクリアフィルムに貼ってみましたが、右下の塩ビの方はクリップに合わせて伸びているのが分かります。
PETフィルムは固めで腰があるので、ガラスや金属などの平面には貼りやすいと思います。

 白色フィルムや合成紙の糊付はこちらのページにイロイロありますが、耐水性が必要なければ輸入品がお買い得ですが、短期でも屋外で使用されるならPETフィルム品が価格面や取り扱いやすさでお勧めです。
 価格的には若干高くなりますが、フラット面でない場合は塩ビ品が良いと思います。私が数か月先に立ち上げるオリジナルサイトでは、市場に無い610mm幅のPET&塩ビの粘着品も販売する予定です。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

日清紡/インクジェットフィルム製品の耐水性テスト

東洋紡製品とユポの耐水性をテストしてみましたので、今回は日清紡製品の耐水性をチェックしてみようと思います。

今回は、インクジェット用 ポリプロピレン SPUY-115VSIP とインクジェット用 塩ビ 強粘着グレー糊品 SMY-180SIP-SGF の2種類を選択しました。
日清紡製品もユポ同様、顔料インク用になっていますが結構染料インクでも問題なく使えるようなので耐水性の弱い染料インクで試してみました。

まず、それぞれをはがきサイズにカットして印刷してみました。
インクジェット用 ポリプロピレンは腰が弱くヘッド汚れが若干生じました。インクジェット用 塩ビ 強粘着グレー糊品は腰があるので、カット紙で印刷しても問題ありませんでした。

今回も、プリンタの具合が悪く何度ヘッドクリーニングしても、イエローインクの出が悪くカラーチャートのイエローが薄くなってしまいました。
印刷はカラーインクとモノクロにしてブラックインクを使う2種類で印刷しました。
2種類の用紙に2種類の印刷方法で印刷した後、前回同様すぐに洗面所で水に浸けて耐水性をチェックしてみました。
プリンタはCANON MP470 でカラーインクは染料インク ブラックは顔料インクです。

水に浸けるとすぐにはほとんどにじみが生じませんでしたが、翌朝15時間後にチェックしましたがほとんど変化はありませんでした。
               水に浸けた直後             15時間後

取り出してから自然乾燥させましたが、インクジェット用 ポリプロピレンはややカールしましたが、インクジェット用 塩ビ 強粘着グレー糊品はカールしませんでした。

にじみについては、どちらも少なく100%インク濃度の回り部分に、若干のにじみが見れれる程度でした。耐水性については一番良い結果になったようです。

結果から考えますと、短期で屋外に使用することは十分可能だと思います。
東洋紡製品とユポと同様に印刷部分の耐候性もチェックしてみます。
私が立ち上げるオリジナルネットサイトでは、グレーのり品の 610mm幅が市場で入手しずらいので、610mm幅にカットして販売するようなことを行いたいと思います。

2015年5月16日土曜日

京成バラ園は満開でした。

我が家のバラが満開になりました。
娘からの母の日のプレゼントです。 (左下)
我が家のバラが満開なら、京成バラ園も見頃のはず・・・
ということで妻と義母の3人で、京成バラ園に行ってきました。
駐車場から入口までバラの売り場には、イロイロなバラのオンパレードでした。
でも売り場の花は撮影禁止です。
写真をたくさん撮りましたので、是非ご覧いただければと思います。
 バラの鑑賞の間に木管五重奏を一番前の席で聞くことができました。
 本当に目と耳を楽しむことができた一日でした。

2015年5月12日火曜日

透明フィルム(OHPフィルム) インクジェット用&レーザープリンター用

レーザープリンタやインクジェットプリンタに使用できる透明フィルムについて以前説明しましたが、最近問い合わせが多いので再度説明します。

最近のプリンタは紙の有無をセンサーで感知するタイプが多くなっています。
印刷モードにOHPモードがあるプリンタでは、完全な透明フィルムも使用可能ですが、OHPモードが無いプリンタでは、完全な透明フィルムだと紙が無いと判断して作動しません。

紙が有ると検知させるために、透明フィルムに薄い紙を疑似接着させ、印刷後に剥がすタイプや、完全な透明フィルムではなく、わずかに白濁させてセンサーに検知させるようにした物があります。

紙を疑似接着したタイプでは、カットタイプでは A4&A3&A3ノビサイズのインクジェット用(インクジェットプリンタ用となっていますが、レーザープリンタにも使用できます。)の透明フィルムがであります。 和紙のイシカワのOHPフィルム(インクジェットプリンタ用)です。

センサーで感知するタイプでなければ、レーザープリンタ用で安価な物もあります。 PETベースの透明フィルムをロール原紙から受注生産で加工して、「レーザー対応OHP・透明フィルム 」として市場価格よりかなり安い価格で販売しています。
元々はシルクスクリーン印刷で製版フィルム用として使われているフィルムです。

大判インクジェットプリンタ用ロールタイプでは、白濁させたタイプと紙を疑似接着したタイプがあります。
白濁させたタイプは高画像品質のピクトリコ/グラフィックアーツ・透明フィルムです。
疑似接着のタイプは、以前ユニオンケミカーが多く作っていましたが、インクジェットから撤退してしまい、輸入品や和紙のイシカワ品が代わりの商品を現在作成しています。 こちらのページに各サイズ追加していく予定です。
残念ながらユニオンケミカーで作っていた、透明フィルムの粘着加工品はありません。

白濁のタイプは、完全な透明ではないので、窓装飾用には向きませんのでご注意ください。
疑似接着のタイプは、印刷後に薄い紙を剥がしてご使用ください。

最後に溶剤インク、ラテックスインク、UVインクに対応する透明フィルムは、こちらのページで紹介しています。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2015年5月10日日曜日

インクジェット用ユポの耐水性

先日東洋紡製品3種類の耐水性をテストしてみましたので、今回はユポインクジェットの耐水性をチェックしてみようと思います。

今回は、ユポ染料顔料共用 XAB1020 ユポ顔料用サクションタック WKJ250 ユポ顔料用グレーのり付 XJPC の3種類を選択しました。
ユポインクジェットは、顔料インク用になっていますが結構染料インクでも問題なく使えるようなので試してみました。

※サクションタックについては以前こちらのブログで紹介しましたのでご覧ください。

まず、それぞれをはがきサイズにカットして印刷してみました。
3種類ともそれなりに腰があるので、カット紙で印刷しても問題ありませんでした。

今回も、プリンタの具合が悪く何度ヘッドクリーニングしても、イエローインクの出が悪くカラーチャートのイエローが薄くなってしまいました。
印刷はカラーインクとモノクロにしてブラックインクを使う2種類で印刷しました。
3種類の用紙に2種類の印刷方法で印刷した後、前回同様すぐに洗面所で水に浸けて耐水性をチェックしてみました。
プリンタはCANON MP470 でカラーインクは染料インク ブラックは顔料インクです。

水に浸けるとすぐにはほとんどにじみが生じませんでしたが、1時間後くらいにマゼンタ100%がやや滲んでいましたが、その後はほとんど変化がありませんでした。
翌朝17時間後にチェックしましたが変化はありませんでした。
水に浸けた直後             17時間後

取り出してから自然乾燥させましたが、3種類とも大きなカールは生じませんでした。

ユポ染料顔料共用とサクションタックは、マゼンタインクのにじみで白色部分がやや赤っぽくなりましたが、グレーのり付品はにじみが少ない感じです。
結果から考えますと、短期で屋外に使用することは十分可能だと思います。

私が立ち上げるオリジナルネットサイトでは、グレーのり品の 610mm幅が市場で入手しずらいので、610mm幅にカットして販売するようなことを行いたいと思います。

2015年5月5日火曜日

インクジェット用白色フィルム(東洋紡品)の耐水性チェック

昨年ユニオンケミカーがインクジェットメディアからの撤退を発表して、先月で完全に販売を終了してしまいました。

撤退発表後インクジェット用透明フィルムの問い合わせが多くありましたが、耐水性のあるインクジェット用白色フィルムの問い合わせも多くありました。

東洋紡が比較的安くて高品質なインクジェット用白色フィルムを製造しているので、今回はポリプロピレン(PP)ベースの MP109 PETフィルムベースの MW107 PETベースのグレー糊粘着品の MW127 の3種類をテストしてみました。

それぞれをはがきサイズにカットして印刷してみました。
MP109 は腰の弱いPPベースで厚みも100μと薄いので、カールしやすくプリンタヘッドに当たってしまいました。 MW107とMW127 は腰があるので問題ありませんでした。
プリンタの具合が悪く何度ヘッドクリーニングしても、イエローインクの出が悪くカラーチャートのイエローが薄くなってしまいました。
印刷はカラーインクとモノクロにしてブラックインクを使う2種類で印刷しました。
3種類の用紙に2種類の印刷方法で印刷した後、すぐに洗面所で水に浸けて耐水性をチェックしてみました。
プリンタはCANON MP470 でカラーインクは染料インク ブラックは顔料インクです。
水に浸けるとすぐに若干のにじみが生じましたが、その後はほとんど変化がありませんでした。
その後3時間後と翌朝16時間後にチェックしましたが変化はありませんでした。
3時間後                16時間後
取り出してから自然乾燥させましたが、粘着品はセパレート紙が水分で紙伸びした為カールが強く発生しました。
印刷したインクは多少にじみがあったものの、はとんど変わらない状態でした。
今回のテストでは耐水性についてはほぼ問題ないとの結果になりました。
チョット気になるのは、以前このテストを別のプリンタで住宅写真を印刷してテストしたことがあるのですが、この時はかなりインクが流れ最後にはシアンインクのみ残った記憶があります。

同じ染料インクでも画像やプリンタ、印刷条件によって結果が変わることもあり得ますのでご了承願います。

それから、屋外で短期に使用できる白色フィルムの粘着品の問い合わせもあったので、次の写真のように日が当たる部分と植木鉢を置いた部分でテストしてみます。
変化がありましたら次のブログで紹介させて頂きます。

こちらにあるインクジェット用などの白色フィルム、合成紙はこちらのページにございます。

レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。