2017年6月21日水曜日

インクジェット用クロス(不織布) タイベックの特徴

インクジェット用クロス(不織布)であるタイベック(TYVEK)についてテストしてみました。
市場では大判行くジェット用のロール紙で販売されていますが、A4サイズにカットして製品販売してみました。商品はこちらにあります。
ロール品はこちらのページにあります。

CANON iP2700(ブラック:顔料インク カラー:染料インク)とEPSON PX-M650F(すべて顔料インク)の両方で印刷してみました。(左下写真 上CANON 下EPSON)
印刷後すぐに洗面台で水につけましたが、意外なことにCANONのブラック顔料インクだけが、ややインク流れを生じました。インクの吐出量が多くインクジェット層で吸収しきれなかったのではと思います。
1時間ほど水に浸けた後でも、印刷そのものにはおおきな変化はありませんでした。
タイベックの特徴としては、フィルムと比較して軽いのと画鋲やピンで留めても破れにくい強度があることです。 こんな実験をしてみました。
乾いた後のタイベックに安全ピンを刺して袋をぶらさげ、その袋に2kgの鉄アレーを入れてみました。
右下の写真が鉄アレーを入れたものですが、本当に破れないで持ちこたえました。 正直怖かったので下に布団を引いて行いましたが、無事でよかった・・・
ちなみに写真の手は、私のカミさんの手になります。 協力ありがとうございます。
テスト後にピンを刺した場所を確認しましたが、穴は裂けていませんでした。
タイベックの製法である、細いポリエチレンの糸をノズルから放射状に出して絡めて熱圧着するという、糸でできた不織布ならではの強度だと思います。


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。

2017年6月1日木曜日

インクジェット用耐水紙について

短期的に屋外で使用できるインクジェットプリンター用の耐水紙について説明したいと思います。

屋外で使用する場合は雨などによる耐水性が必要ですが、紫外線やオゾンによる染料インクの色褪せや、インクジェットコーティング層の劣化の問題があります。
フィルムベースのインクジェット紙である東洋紡MW107やユポなどは耐水性がある素材になります。 ユポサクションタックもある程度なら屋外で使用できます。
こちらのページで販売しています。
繰り返し貼って剥がせるサクションタック
ただし、若干のにじみや色褪せはこのように発生いたします。
ちょっと分かりづらいですが、植木鉢で覆われなかった部分は色褪せが生じています。

フィルムベースでなくても写真用のフォトインクジェット用紙は、 ほとんどがフィルムでサンドされた紙がベースになっているので、かなりの耐水性があります。
こちらのページにあります。

その他では和紙が一般の用紙に比べて繊維が長いので、かなり水に強いものがあります。
絵画やイラスト、子供の作品などを印刷するのにも適しています。
特厚和紙
和紙あいさつ
インクジェット用和紙や特厚和紙は染料インクでも顔料インクでも耐水性に問題ありませんが、和紙あいさつは染料インクではインクが流れますのでご注意ください。
その他耐水性のある和紙ラベルなどもあります。
和紙関連はこちらにあります。

それぞれA4サンプルなどがありますので、興味がありましたら試してみてください。


レーザープリンタ用紙については、こちらで説明しています。

インクジェット用紙については、こちらで説明しています。